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理事長挨拶

ご挨拶

日本小児泌尿器科学会
理事長 金子一成

このたび、日本小児泌尿器科学会の第7代理事長を拝命いたしました。粉骨砕身してこの重責を全う致したく存じます。

日本小児泌尿器科学会は、「泌尿器疾患(腎尿路や生殖器の疾患)を有する子どもとそのご家族が、高度で安全な医療を日本のどこでも平等に受けられるようにする」ことを使命として、平成4年に設立されました。この使命達成には泌尿器科医、小児外科医、小児科医、そして看護師など、様々な分野の医療従事者の協力が必要です。本学会を通じてこれら多職種の医療従事者が協調することによって診療レベルや学術レベルが向上し、人材育成や社会貢献が可能となり、高度で安全な医療の提供が実現できるものと考えています。

そこで、診療レベルや学術レベルの向上、そして人材育成や社会貢献における、学会活動の現状と今後の方向性について所感を述べさせて頂きます。

1. 診療レベルの向上

小児泌尿器科の診療は、高い専門性が求められるため、小児泌尿器科専門医(現在は学会認定医)が診療にあたることが理想です。しかしそういった専門医が全国津々浦々どこにでもいるわけではありません。したがって頻度の高い疾患については小児を専門としない医師が診療する機会も多々あり得ます。学会としては、日常的な小児泌尿器疾患に対してはそういった先生方でも標準的診療を行えるように、基準となる診療レベルを呈示することが必要と考えています。その目的で、日常的な小児泌尿器疾患のガイドラインや診療の手引きを作製してきました。これまで「停留精巣診療ガイドライン」、「小児先天性水腎症(腎盂尿管移行部通過障害)診療手引き」や「小児膀胱尿管逆流(VUR)診療手引き」を発刊してきましたが、今後、さらに多くの疾患に対するガイドラインや診療の手引きを作製していきたいと考えています。また多くの会員が集う年次学術集会では、ハンズオンセミナーの開催など実践的な診療レベル向上策を取り入れていきます。そして小児泌尿器科特有の高い専門性を要する外科的・内科的処置に対する診療報酬についても、妥当な保険点数を学会として要求していく所存です。

2. 学術レベルの向上

主な学術活動としては年1回、学術集会を開催しています。学術集会では小児泌尿器科に関連する学術領域の最新の話題を提供するとともに、学会賞、優秀論文賞と称して、優秀演題や優秀論文の筆頭演者・筆頭著者を表彰し、会員の学術活動を奨励しています。さらに年2回、“日本小児泌尿器科学会雑誌”を発行し、総説や原著論文を掲載し、最新の知見を公開し、学術レベルの向上を図っています。

3.人材育成

次世代を担う人材の育成は学会の大きな使命の一つです。学会ではこれまでも、小児泌尿器科の診療能力向上を目指す医療従事者のために、教育セミナーを定期的に開催してきました。加えて今後は小児泌尿器科学を学ぶ方に標準的な知識を身につけて頂くことを目的として学会主導の教科書を作製したいと考えています。また増加する女性医師を支援する方策も検討していく予定です。

4.社会貢献

学会が社会におけるプレゼンスを高め、国民に情報を発信し提言するためには、組織として信頼される必要があります。そのためには、法人化は避けて通れません。1-2年では難しいかも知れませんが、5年後の法人化を目指して必要な作業を進めていきたいと思っています。また小児泌尿器科という特殊な専門分野を国民に広く周知し、認知してもらうためにも、現行の学会認定の“小児泌尿器認定医制度”から日本専門医機構認定の“小児泌尿器専門医”の制度を目指していくべきと考えています。

“人生100年時代”と言われる現代、子どもには大きな未来があります。泌尿器疾患を抱えた子どもは腎機能障害、排泄障害、生殖機能障害や尿路性器感染症など様々なハンデを持っていることがあります。日本小児泌尿器科学会は、彼らの未来をより明るいものにするために、最大限の努力をしていく所存です。皆様のご理解・ご協力を何卒宜しくお願いします。

令和元年7月

関西医科大学小児科学講座 教授

金子一成

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