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停留精巣

疾患の概念どのような疾患?

精巣が陰嚢 (いんのう)の中に降りてこられず,鼠径部(そけいぶ)や腹腔内(ふくくうない)に留まっている状態です。
精巣は元来、陰嚢内で発生するのではなく、胎児期にお腹(腎臓のある付近)の中で発生し、ここから鼠径管(そけいかん)というトンネルを通って陰嚢内に降りてきます。この精巣の下降が不完全な場合に生じるのが停留精巣という病気です(図 :ここをクリック)

疾患の特徴どのような特徴があるの?

①停留精巣と妊孕性 (にんようせい、子供を作る能力)

停留精巣の手術を受けたこどもが大人になって父親になる確率は、片方の停留精巣では 66-89.7%、両方では33-65.3%とされています。最近では、より早期に手術をすればもっと改善するのではないかと期待されています。

②停留精巣と発癌

正常の精巣に比べれば、停留精巣は悪性化しやすいとされますが、実際にはめったに悪性化しません。
手術後に精巣は陰嚢内にあるわけですから、精巣が急に大きくなれば自分でおかしいと分かり、悪性化したとしても早期発見が可能です。

治療どうやって治すの?

非触知精巣に対する治療

停留精巣の80%は診察をすると鼠径部付近に (隠れているところを)触ることができます。
しかし20%はどこにあるのか、あるいは精巣自体が存在しないのか、はっきりしません (これを停留精巣の中でも特に非触知精巣といいます)
こういった非触知精巣 (ひしょくちせいそう)に対して、超音波検査や MRI などの画像診断は有用な場合があります。最終的には腹腔鏡検査 (手術)や開腹手術で確定することになります。どのような方法で診断や治療を行っていくかは、担当の先生にお尋ねください。

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